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米ビッグ3の誤りと不都合な真実の因果

2008 年 12 月 7 日 Brain-Asset K Comments off

米ビッグ3救済に向けて審議するため、再建計画提出後に公聴会が開かれましたが見通しがたたないまま来週以降に持ち越されている状況。
雇用統計など経済指標は予想以上の悪化を示すものにもかかわらず、週末のNYダウは売りが一巡すると大幅に切り返しています。
方向性は依然不透明なままでこの問題が織り込み済みなのかも不明です。

公的支援が認められたらそもそも市場にプラスになるのかも本来なら疑問なところです。
金融機関以外の事業体に、ただ規模が大きく影響があるからといって自動車メーカーを支援すれば、公平性の観点から半導体のメーカーまでも支援しなければならない理屈になってしまうからです。

GMワゴナーCEOは自家用ジェットを自粛して電気自動車で議場入りしたり、今までの経営に誤りがあったことを認めるなど話題となっていますが、ただいくら改悛の情を示しても要求額があまりにも莫大であり、再建実現に具体性もないため、現状では否定的な見方が大勢であるという状況に変わりはありません。
そもそもこの問題は地球温暖化への対策を怠ってきた現ブッシュ政権のエネルギー政策にも遠因があるでしょう。
反省すべきは米ビッグ3だけではないのかもしれません。

今になって思えば、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元副大統領の「不都合な真実」が思い出されます。
今回のビッグ3の問題は、エネルギー問題を棚上げにし不都合な真実を黙認してきたツケともいえるのではないでしょうか。

不都合な真実

「不都合な真実」
“An Inconvenient Truth ”
2006 by PARAMOUNT CLASSICS,a Division of PARAMOUNT PICTURES.All Rights Reserved. TM,(R)& Copyright(C)2007 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

いわずと知れたゴア氏のライフワークの集大成とも言える作品で、ノーベル平和賞を受賞するきっかけにもなった氏の啓蒙活動の一部をドキュメントタッチで描いた映画です。
終始ゴア氏がスライドで講演している形式のものですが、全く飽きない魅力的な映画として評価されています。
今まで環境問題に無関心だった人でも見入ってしまうことでしょう。
この作品はあまりにも反響が大きくその分批判も多かった映画でも有名ですが、私は科学者ではありませんので、この中に登場する瑣末的データについて逐一論評するつもりはありません。
ただいえることは、京都議定書策定以降環境問題へ消極的だったアメリカに一転して関心の目を向けさせた点では、非常に意義のあるものだったといえるでしょう。
米国であれほどプリウスがヒットしたのはある意味ゴア氏のおかげかもしれませんね。

公聴会で認めた米ビッグ3首脳陣の「過去の誤り」は、アメリカ人皆が認識しなければならないものだったのではないかということです。

目をそらしてはいけない真実。
それは筆舌に尽くせないほど恐ろしいものです。
このまま座視したらどうなるか、同じ地球に生きる人間としてこの問題を再認識する契機にはなると思います。

庭に木を植える、ごみを分別、リサイクルなど、それらを一部の人が実践してもたかがしれていますね。
手っ取り早いのは自動車の排ガスを規制し、石油に頼らないエネルギーシステムを一刻も早く構築、普及させることでしょう。

われわれ国民は多額の税金を払っています。
2兆円の定額給付金などという客寄せ選挙対策を行うより、もっと意義のある使い方をしてほしいものですね。
国会議員とは国民から集めた税金を適正かつ公平に再配分する使命を負っている職業のはずですから。

全家屋の屋根に太陽光パネルを設置できるよう援助するとか、プラグインハイブリッドカーや電気自動車の開発、それを普及させるためのインフラ整備など積極的に資金援助すべきことはたくさんあるはずです。
原油に頼らなくても豊かな生活を送るために行政サービスが充実するとあらば国民は喜んで税金を払うでしょう。

米ビッグ3は電気自動車の開発にもその支援の一部を使うと明言しています。
今回の米国におけるビッグ3への公的資金注入も批判が多いですが、お金の使いようによっては市民の支持は得られると思います。
ただあの具体性に欠けた再建計画と公聴会の様子では難しそうですが。

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山田太一ドラマ「星ひとつの夜」 90億円以上を動かすデイトレーダー?

2007 年 5 月 25 日 Brain-Asset K Comments off

「星ひとつの夜」
山田太一スペシャル

山田太一のドラマは久しぶりに見ました。
主演は渡辺謙と玉木宏。
最後がどうも中途半端な終わり方ですが、よかったです。

人間ドラマをこういう切り口で展開するのもいいですね。

星ひとつの夜 トレーディングルーム

(C)Fuji Television Network,Inc.
「星ひとつの夜」
山田太一スペシャル

 

 

 

 

 

 

 

主人公の一人岩崎大樹(玉木宏)が90億円を運用するデイトレーダーという設定。
高級マンションで6台のマルチモニタの部屋がでてきますが、デイトレする場面はなく、終始主人公2人の心のつながりの変化を描いている内容でした。

日本では簡単にお金を増やすことは良いイメージはありません。
アメリカでは財を成した人はヒーローです。

ただ、そんな一面の裏にも「デイトレードで大金を稼ぐ」ことに対して特に違和感を感じさせないタッチなのは時代の変化を表していますね。

このドラマはトレードでお金を稼ぐことに関してはドラマ背景にすぎず、無機質的な美しいイメージにとどめていますが、トレードの世界は非常に泥臭い世界です。

因みに私が以前見て印象に残っているトレード中心に描いたドラマでは、ニックリーソンの話が有名ですね。

マネートレーダー銀行崩壊(C)KlockWorx Co.ltd

映画『マネートレーダー 銀行崩壊』 Rogue Trader (1999)

こちらは老舗英国銀行の英国人先物ディーラーがシンガポールで日経先物を運用し、失敗。挙句に所属銀行を崩壊させる話で実話です。